こんにちは、オオハシです。コロナで大変な中みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日は、テックリクルーターがスカウトしたくなる人・しない人の特徴についてです。
私の担当しているWeb業界ではコロナでリモートワークになっている企業が多いからか、結構LinkedinやBizreachでログインしている人が多いですね。
今回は、これからスカウトサービスなどに登録されるエンジニアの方に向けて、スカウトしたくなる人・そうでない人をヘッドハンター目線で書いていきます。
前提としてWeb業界でのエンジニアを探すという視点で見ているので、この特徴に当てはまるからエンジニアとして市場価値が高いというわけではありませんので悪しからず。
スカウトしたくなるプロフィールの特徴
- 比較的モダンな開発環境に身を置いていた
- 担当範囲に、開発・テストが入っている
- インフラの場合は大規模サービス経験と構築「運用」していた経験がある
- 経験しているサービスの規模やフェーズが企業の希望に合っている
- なにかしらのマネジメント経験がある
まず最初の3つの特徴についてはどこの企業でも欲しがられるポイントです。
いわゆるジェネラルなスキルの高さをこのポイントで見ていて、解説すると、スタートアップ・ベンチャー企業では数年前に0から開発されたサービスが多いので、基本的にクラウドベースでサーバーはモダンなフレームワークを使いながら~という企業がほとんどです。
そしてスタートアップ・ベンチャー企業は人材の教育コストをかけられないことが多いです。
そうすると必然的に、比較的モダンな環境で自分で開発しテストしてまた作っていく事ができる人が重宝されます。
そしてインフラについては、サービスのスケールを前提として設計構築運用できる人は最強なので、いればどの企業でも欲しいはずという仮説のもと常に探しています。
大規模サービスのSREやDevOpsエンジニアを見つけたらストーカーかというくらい追います。大人気なので捕まらないことも多いですが。笑
後半2点については、少し視点が変わって、「その人の強み」を求人と照らし合わせながら見ています。
ここは良し悪しではなく、マッチするかどうかが判断基準になります。
私達は常に複数の企業の求人を取り扱っているので、プロフィールを読むときには数十の求人を頭に浮かべながらどことマッチするか考えながら読んでいます。
その時に見るポイントの代表的なものがこの2点というイメージです。
サービスの規模やフェーズによってぶつかる課題は異なります。
それに対するソリューションを持っている人を紹介するのが私達の仕事なので、丁寧に見ていきます。
例えば企画やデザイナーとぶつかりながら新規サービスを立ち上げた経験がある人、
技術負債と戦いながら新機能開発をしグロース期のサービスを乗り越えた人、
安定期に入ってセキュリティを意識して開発していた人、
それぞれにそれぞれの泥臭い大変さがあるので、
クライアントが一緒に仕事をする人を採用するという観点で見た時にここがマッチしていると色々と話が早いです。
そしてもう一つは、マネジメント経験。
これはクライアントのニーズの有無にあわせて見ていきますが、基本スカウトをします。
というのも、エンジニアでマネジメント経験のある人は少なく、社内のエンジニアを育成しマネジメント志向をもたせるのもなかなか難しかったりして、どの企業でも欲しがられるというのが実情なのです。
スカウトをしないプロフィールの特徴
- 情報量が少なすぎる
- 開発環境がかなり古い
- 担当領域が細分化されすぎているもしくはテスト運用のみ
- 1社に長くいすぎている or 転職回数が極端に多い
情報量が少ないと、転職に対する温度感もわからず、響くのが何かもわからないので、避けます。
そして次の2点については、先程説明した良い特徴の裏返しで、
古い開発環境や細分化された業務をされている人は大手企業やSIerに多いイメージですが、基本的にはスタートアップ・ベンチャーとの相性は微妙です。
システム的な観点で見るとサービス・プロダクト特性によってはマッチすることもありますが、最終面接などの「マインドセット」のマッチ度を図るタイミングで考え方が合わずうまく行かないケースも多いです。
そして後は転職回数に関することで、もちろん会社の事情や様々な背景があることもあるのですが、
転職回数が多いと書類選考などで落とされてしまうケースが多いので、
基本的に企業とのファーストコンタクトが書類選考になってしまう「エージェント」という経路との相性は悪いでしょう。
1社に長くいすぎているというのは、新卒1社20年以上、というイメージで、ここを避ける理由としては、現職でのコミュニケーションスタイルや考え方などが「ガラパゴス化」していることが多いということです。
ガラパゴス化しているがゆえに、汎用可能なスキルでスタートアップ・ベンチャー企業に転職しようとすると年収が合わないという結果になることも。
大手企業の管理職等であれば可能性はあるもののスタートアップ・ベンチャー企業だと中々難しい部分があります。
まとめ
ということで、今回は普段私がスタートアップ・ベンチャー企業のエンジニア採用を支援する立場でどのような基準でプロフィールを見ているかについて書いてみました。
今回提示した例はあくまで一例なのですが、このあたりのポイントがきちんと分かる書き方をされていると、
読む側としても、どのような方なのか、何が得意でなぜ転職を考えているかなど、ある程度想定してスカウトができます。
すると必然的に受け取る側としても、「ちゃんプロフィールを読んでもらえている」と思えるスカウトと出会えるのではないでしょうか。(一日何十件も来るスパムスカウトではなく。)
「スカウトサービスでエージェントからのスカウトなんていらねぇ」と思っている方も、このポイントについてご自身の経験をわかりやすく見せられる書き方をすれば、企業からのダイレクトスカウトもマッチ度がグッと上がると思います。
是非参考にしてみてください。
私も諦めずスカウトしに上がります😁
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「テックリクルーターがスカウトをしたくなる人・しない人」への1件の返信
興味深く拝読いたしました。COVIDのパンデミック後は企業のリクルートに対する姿勢が変化すると思われます。その変化を逐次載せていただいたら参考にさせていただきます。よろしくお願いします。